目が覚めて

布団の中でまだ深い悩みと不安が残ってた。

時間は朝の5時半。

 

うわぁ、くよくよしてちゃダメ

朝日を浴びてスッキリしよう!

とカーテンを開けたけど外はまだ真っ暗。

余計に絶望感におそわれる。

悩みの解決の糸口もつかめず

がんじがらめに絡まっていく。

息が詰まったので窓をあけた。

 

快の刺激をみつけなくては…

新鮮な空気をとりこんで空を見上げると

満月を数日前に終えた楕円形の月が浮かんでいた。

自分の心が映し出されるのか、その形をいびつに感じて

私は少し不満だった。

 

月は私にとって特別だ。

多感な思春期に悩みを抱えて空を見上げると、いつもそこにいた。

月しかいないのか、という切なさと

月がいてくれる、という安心感。

こうなりたいんだって願いを話しかけたり、ありがとうって感謝の

キスを送ったりして、そのうちに幸せを感じるようになった。

月にそういうことを感じて生きてる人間がいてもいい。

そう思う。

相手は自然界の大きな存在だから

自分の想いを素直に伝えることができる。

理解してもらえない、とか感情の出し入れとか

そんな小難しいことは考えずに

本心を打ち明けられる。

 

その月に、この苦しい気持ちを癒してはくれないかと懇願した。

なにか宇宙的なスピリチュアルな力で

この窮状から救い出してほしい。

そう祈った。

 

しばらく見つめていたけど

なにも起きないから窓をしめた。

 

閉塞感が消えない…

だれか味方がほしい!

おれが苦しんでいることをわかってくれ!

はげましの言葉をかけてくれ…

誰かに電話しようか、でも朝の6時前だ。

妹は寝ているだろう。友達はいない。

親には心配かけたくない。

 

これはあれか、カウンセリングが必要なのか。

うつなんだな。

朝起きて、まだ悩みのなかにいるなんてことはあまりない。

明日から仕事なんて行きたくない

ていうか、生きていけない。

また追い詰められていく自分を落ち着かせるために

とにかく快の刺激を探した。

 

よし、お湯をためてゆっくりつかろう。

レモンを垂らして、はちみつ湯でも飲もう。

癒し系フォルダを開いてお気に入りの曲をきく。

 

浴槽を洗いながら、ふと職場の仕事ができないA君を思い出した。

彼はいま実家で守られているけど、いつか自立しなければならない。

毎日なぜできないんだ!と責められて、一人で生きていけるのかな。

自分が死にそうなのに、他人の心配をしてる自分がいて

なぜか少し気持ちに余裕が持てた。

 

そういうことなのかな

自分のことになると、苦しくて訳が分からなくもがいてしまう。

混乱、閉塞感、絶望。

最後にはぷつッと切れてしまう。

でも人のことを考えると、こうしたほうがいいとか自分がなにか

できるんじゃないかとか考えをめぐらせることができる。

思いやり、心配。

心が開かれるような、助けてあげよう、いい未来につなげてあげたい

と思える力。

真っ黒いよどみのなかに、一滴のちいさな救いの想いが生まれた。

人のことを思うと強くなれるんだろうか。

 

anyway

今日は休日だ。自分を喜ばせることをしよう。

道はいくつもあるよ。広がりを、豊かさを感じて!

 

こういう心情を書き留めておこう。

気持ちを落ち着かせて整理ができるように。

でもまぁ、カウンセリングいったほうがいいのかな…

 

書いてる途中で再び月をみると、先ほどとは違って

まるいやさしいお月さまだった。

右下が少しかけてきたんやね

さっきは形が悪いなんて思ってごめんね。

 

Floetry - Say Yes

Musiq - Love

The Verve - Bitter Sweet Symphony